最近、Linuxのデスクトップ環境、「KDE」にハマってて、Windowsから乗り換えたいくらい気に入っています。
Linuxに環境変更する上で、避けては通れないのが「WindowsでしていたことをLinuxでできるかどうか」。
今回は、OpenSiv3Dのビルドに挑戦してみました。その流れを書いておきます。
諸情報
最終実施:2020年5月14日(OpenSiv3Dバージョン0.4.3)
動作確認OS
- Manjaro 18・ArchLinux+ KDE(VirtualBox上)
- ArchLinux+ KDE、Alter Linux Xfce jp (Beta1)、Alter Linux Plasma(5/14ビルド版)(実機)
前回の記事でLinuxMintを使っていたにもかかわらず、今回Manjaroにした理由は、「ArchLinuxでビルドしている情報が沢山あり、ManjaroはArch派生だから(Arch使うのはきつい)」です。は?
→ ArchLinuxは余分なものが入ってなくて軽いので乗り換えました。いちおうManjaroでも確認しています。
ちなみにArch Linuxのインストール方法も解説しています。↓
やり方
やり方を説明します。流れとしては、
OpenSiv3Dに必要なライブラリ等のインストール→yayとAngelScriptをインストール→OpenSiv3Dビルド
となります。
ライブラリ等インストール
これを打つだけです。らくですね。
ほとんど参考サイトのコピペなのですが、違うところは後ろの3つ「opencv boost vtk hdf5」が追加されたことです。
sudo pacman -S git cmake gcc pkg-config libx11 libxi libxinerama libxcursor libxrandr libpng libjpeg-turbo glib2 mesa glew glu freetype2 openal opencv boost vtk hdf5
yay・AngelScriptインストール
その後、AngelScriptを入れるためにyayをインストールします。同時にAngelScriptも入れます。
git clone https://aur.archlinux.org/yay.git
cd yay
makepkg -si
cd
rm -rf yay
yay -S angelscript
yayにはsudoを付けないので注意。
Diffs to show?とか聞かれたら”n”とか押したらたぶん良いとおもいます。
0.4.3でAngelScriptは不要になったそうです
OpenSiv3Dのビルド
git clone https://github.com/Siv3D/OpenSiv3D.git
cd OpenSiv3D
mkdir Linux/Build
cd Linux/Buildcmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Debug ..
make
LibSiv3D.a があったら成功です。
サンプルプログラムのビルド
OpenSiv3D/Linux内にAppというフォルダがあります。ここにサンプルプログラムがおいてあるので、ビルドしてみましょう。
Appフォルダ内でターミナルを開き(OpenSiv3Dビルドから続けてやる場合は[cd ../App]と打てば良い)、以下のように入力します。
cmake CMakeLists.txt
make
Siv3D_App ができたら完了です!起動してみましょう。(ターミナル内から[./Siv3D_App]で起動できます)
ちなみにVirtualBoxだと、GPUがOpenGLに対応していないため、エラーが出て起動しませんでした。
まとめ
以下のようにコマンドを打てば終わり!(これをinstall.shとかにして実行とかしないように)
sudo pacman -S git cmake gcc pkg-config libx11 libxi libxinerama libxcursor libxrandr libpng libjpeg-turbo glib2 mesa glew glu freetype2 openal opencv boost vtk hdf5
git clone https://github.com/Siv3D/OpenSiv3D.git
cd OpenSiv3D
git checkout Linux
mkdir Linux/build
cd Linux/build
cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Debug ..
make
cd ../App
cmake CMakeLists.txt
make
./Siv3D_App
終わりに
LinuxMintではかなり苦しみましたが、今回はArchでのビルドガイドが存在したため、かなり楽にできたと思います。また、Siv3D Slackでも質問させていただき、ちゃんとビルド出来たのでほんとよかったです・・・ノートパソコンにはArchぶち込みたいですね・・・
また、今回は残念ながら実際に起動して動作確認を取ることが出来ませんでした。ということで、動作確認をしてくださった方はぜひともコメントをお願いします。
AlterLinuxで実機動作確認しました!
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