どうも、わたすけです。最近、わりとCubaseを使うようになり、Cubaseの良い点もいくつか見つけることができました。また、せっかくの春休みなので、StudioOneProの体験版を使ってみました。
ということで、
2018年9月14日に公開したこの記事を、引用も踏まえてもう一度書いてみようとおもいます。
!注意!DAWの使いやすさは個人差があります!
使ったことがあるDAW
- Studio One 4 (Prime+Pro体験版)
今回の話題に出すソフト。有料版を買いさえすれば最強だと思っていた。 - Cubase AI 10.5
今回の話題に出すソフト。みんなだいすきでしょ? - REAPER
多少話題に出るかも。これこそフリー(購入しなくても一応は使えるという意味で)最強だとおもう。
32/64Bitプラグインのブリッジ搭載のやべーやつ - Podium Free
フリー最強のDAW、らしい。記事書いてます。
”フリーDAWの中で最高のソフト”は本当か?Podium Free(DAW)使ってみたDAWってもはやStudioOne一択じゃね? そういえばそんなこと言っている時期もあったな(白目) ということで、今回はタイトルにある通り、「フリーDAWの中で最高のソフト」と聞いてPodium Freeに手を出してみたので紹... - Cakewalk by Bandlab
フリー最強のDAW、らしい。最強はどちらなのか打ち込みには向いてない気さえします。
- Domino
たぶん厳密にはDAWじゃない。DTM始めたての頃はこれで作曲してDAWで仕上げするっていうことをしてましたが、今はもう全部DAWで完結させています。
Cubaseについて
StudioOneのほうが勝っている(と思っていた)点
- 音がいい
音源の質は・・・Cubase(付属のHALion)のほうが良い・・・バリエーションもかなり多いし・・・ - サイドバー
後で書きますが良くなりました。 - マスタリング
何で使ってない機能を書いたのか理解に苦しみます(????)
体験版でも触ってみましたが、完全にCD制作に特化している感じ。マスタリング用というわけではなさそうな感じがします。やはり各トラックにエフェクトかけられるほうが良いと思います。
劣っている(と思っていた)点
- フォルダーが「名称未設定ー○○」とかになる
フォルダ名設定できるの知らなかった
これは自分がCubase使うのやめた最大の問題だったのですが、改善策が見つかったのでよかったです(こなみ) - 音源の設定のしづらさ・サイドバーの使いにくさ
10.5では多少良くなりました。StudioOneリスペクト感が溢れています。
新たに見つけたCubaseの良さ
ちょっと使ってみて、良いと思った点をあげます。
コードトラック・コードパッド
これ一応前回も言ってますが。
コード進行を耳コピするとき、こいつ物凄く役に立ちます。
スケール見つけてダイアトニックコード把握したらCubaseのコードトラック使ってぽちぽちやるだけや
— わたすけ.cpp@Fascoder (@Watasuke102) February 26, 2020
コードの耳コピはこういう流れってどっかに書いてありましただと思っています。
このとき、Cubaseだとこのように出来ます。
- スケールを見つける
これは自力で・・・ - ダイアトニックコードの把握
これが簡単にできます。コードトラックから「プリセット読み込み」を選択し、スケールに合ったものを読み込むだけで表示してくれます。 - ぼちぼちやる
つまり鳴っているコードが何かを把握する作業です。Cubaseのコードトラックは、コード名をクリックするとそのコードの音が流れます。
コードの構成音を知らなくても、耳コピが出来てしまうんです!
つまり、音楽理論とかコードとかを知らなくても耳コピができる、初心者向けのDAWと言えるでしょう。たぶん!
まともになったサイドバー
Cubase9.5のサイドバー、存在価値が一切わからない謎領域だったんですよね。
10.5では、プラグインやループ一覧を表示でき、プラグインをドラッグ・アンド・ドロップですぐ追加できるようになってます。
音源の質
Cubaseのほうが上です。曲調によってはStudioOneのほうが良いことも確かにあるとは思いますが、あのキンキンした軽めのピアノより、ずっしりとしたグランドピアノって感じのピアノの方が好きです。
(この辺好みだと思いますが)(StudioOne付属の音源もピアノ以外はけっこう好きです)
自分が言うこの「音がいい」っていうのは付属音源のことなんですよ。HALionのほうが良い。でもこれはつまり、StudioOneにHALion追加さえすれば何も問題ないということになります。
トラック追加
ダブルクリックしたとき、StudioOneだとウィンドウが表示されるのですが、Cubaseだと何も言わずにMIDIトラックを追加してくれるんですよね。
細かいことではあるものの、何度も繰り返すことなので重要な気がする。
(自分はTキーでインストゥルメントトラック追加する設定にしてるのであんまり関係ない気がしますが)
新たに見つけたCubaseの欠点
- スクロール関係
まず、Shift+ホイールでの下スクロール (↓)したとき、前にスクロールする(戻っていく)のが納得行かない。設定変えたら多少どうにかなりそうだけど・・・これはStudioOneに慣れてしまったが故に出た欠点ですね。
それから、再生バーの動きに応じてエディタをスクロールしてほしい。(設定変えればできると思うけど) - MixConsole
- MIDIトラック一つ一つにフェーダーが用意されて邪魔
- トラックに何のエフェクトがかかっているかMixConsoleから見えない
StudioOneについて
新たに見つけたStudioOneの良さ
音源(プラグイン)関係
Cubase、REAPERは音源を追加すればするほど画面が大量に増えていって、目的のプラグインを開くのが面倒になってくるんですよね。
でも、StudioOneは音源が一つのウィンドウにまとめられ、上部のタブで切り替えることができるのでめちゃめちゃスッキリします。
エフェクトプラグインはトラックごとにウィンドウが作られますが・・・エフェクトごとにウィンドウが作られてまとまりがないCubaseよりはマシ。
コードトラック
Cubaseと似たようなものがあります。
Cubaseの最大の強みである「コードパッド」(ドラッグ・アンド・ドロップでコードおけるやつ)がないのは辛いものの、コードトラックに追従してノートの音を変えたり出来ます。
正直コレはCubaseのほうが上です・・・
アレンジトラック・スクラッチパッド
素晴らしい。この2つ組み合わせたら特に。
アレンジトラックでは、曲の部分に名前をつけて管理することができ(Aメロ とか サビ とか)、それらを複製したり入れ替えることができます。書いてて思ったけどすごいなこれ(こなみ)
そして、スクラッチパッドというのは、めちゃめちゃざっくり言うと実験場。画面を分割して、大本の曲に全く影響を与えずに※ 曲をちょっとアレンジすることができます。例えば、「ここのコードこっちのほうがいいのかな」とか、「ここのドラムもうちょっと変えてみたいな」とか「テンポ遅くしたいな」とか。
スクラッチパッドでアレンジして気に入ったものは、もちろんそのまま元の曲に移すことも可能。
この2つを組み合わせ、アレンジトラックをスクラッチパッドに複製し、アレンジを加えてから適用するという使い方ができる。素晴らしい。最高か?
※パターンを複製してスクラッチパッド上で編集すると、複製元のパターンも変わるっていうのをやらかしました
その他
やっぱり自社製品っていうのもあって、FaderPortとの連携はCubaseよりスムーズにやってくれますね。CubaseだとなぜかLoopボタンなどが効かない不具合があったので。
新たに見つけたStudioOneの欠点
PrimeだとVST読み込むことが出来ない
まあ分かりきってたことだけどめちゃめちゃ致命的ですよね。
コードパッドがない(欠点じゃない)
スクラッチパッドを応用して疑似コードパッドを作ることもできるらしいのですが、コードについての知識がないから難しいですね。
欠点ではないけど、Cubaseの最大の強みという印象があるこの機能、StudioOneにも欲しくなってきませんか?
→コードトラックを応用すると、この欠点を帳消しにできることが判明いたしました。
- コードトラックにコードを入力
- トラックを追加する
- 何も考えずにCコード(ドミソ)を置く
- インスペクタを表示(左上の方にある、 i って書いてあるやつをクリック)
- 「コードに従う」を「パラレル」に(ベースの場合は「ベース」等、用途にあった物を選択)
- 適当においたCコードが変わってくれる!!!!!
もちろんコードトラックで変更したら即座に適応される
StudioOneに搭載されている「コードセレクター」はかなり有能なので、欠点でもなんでも有りません。むしろ長所になってしまいました(笑)(煽りではない)
スプラッシュスクリーンがほしい(欠点じゃない)
ウィンドウが表示されて長々とログを表示するのではなく、Visual Studio、GIMP、Cubaseのようにスプラッシュスクリーンがほしいです(正直どうでもいいけど)
まとめ
Cubaseはコードパッドが有り、耳コピや作曲の初心者、理論を知らない人にとってかなり優しいDAWと言えるでしょう。
しかし、細かいところも含めてStudioOneのほうが勝っている点がいくつもあるのが現状。StudioOneはすばらしいですね!!!!
と、ここまで来て「StudioOneのほうが良くね?」と、誰もが思ってくれたと思います。
しかし、まだCubaseが勝っている点があるのです。
それは「VSTプラグインの読み込み」。
そう、今自分が使っているのは有料版の体験版。
上で紹介した「StudioOneの利点」、全部有料版だけの特権なんですよね・・・
音源(プラグイン)関係、コードトラック、アレンジトラック・スクラッチパッド・・・無料版にはこれは一切無いんですよ。
最終結論
おすすめDAW
- 有料DAWを購入したい→Studio One Pro
Artistはコードトラックない上、プラグイン追加アドオン(有料)が必要らしいのでStudioOne5からArtistでもVSTプラグインが使えるようになりましたが、どうせならPro買ったほうが良いような気がします。もちろんArtistでも良いです。 - 今からオーディオI/O等を買いたい→Studio One付属の物を買おう
オススメはFaderPort、もしくはStudio 2|4(一番安いやつなら何でも)です。 - オーディオI/OとかにCubaseAIが付いてきた→Cubase
- 何も買ってないし無料でやりたい→REAPER
一応有料なんですけどね(屑)
StudioOneの購入を検討している人へ
2020/07/08 追記:StudioOne5が登場しました。予想通り2020年でしたね。
StudioOne1:2009/09/27
StudioOne2:2011/10/31
StudioOne3:2015/05/20
StudioOne4:2018/05/29StudioOne5は2020~2022年あたりに来るのかな?
— わたすけ.cpp@Fascoder (@Watasuke102) February 16, 2020
Studio One 1:2009/09/27
↓(2年)
Studio One 2:2011/10/31
↓(約3年)
Studio One 3:2015/05/20
↓(3年)
Studio One 4:2018/05/29↓(2~3年?)
Studio One 5:2020~2021年5月辺り
もうちょっとしたらStudio One 5が来そう(てきとう予測)なので、もうちょっと待ったほうが良いかも。
というかDAWなんて慣れが一番なんですよ。
ということで、頑張って書いたDAWレビュー記事でした。
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